ニャニャのカルテ~出産後編。病院に着くとなんと待ち構えていたのは、18歳からの親友!タカッチ。「大丈夫?さっきナ-スステ-ションを通りかかったら、電話してる看護師さんが見えて。絶対シホが陣痛始まったんだと思った!!」と。 タカッチは高校も一緒・看護学校も一緒・職場も一緒の親友。 二人目の出産を終えたばかり。 3日前・5日前と私は2度お見舞いに行ってる。 タカッチと一緒に入院なんて心強い。 そして、助産師さんの診察。 「陣痛の波や子宮の開き具合からして、家には戻らなくて大丈夫ですよ♪」とのこと。 あ~、よかった。 とりあえず、大きな荷物を車からナオッチに運んでもらう。 ナオッチは母に電話していた。 母が到着したころ、まだ夕方までは生まれないみたいというドクタ-の診察にナオッチは一時帰宅。 ちょっと戻ったのかと思っていたら、仮眠していたみたい(爆) そして、陣痛の波が押し寄せてる時に看護師さんが入ってきて。 「看護実習生、出産に立ち合わせていいですか?」と。 経験したことないかなり痛い陣痛中だったけど、自分の実習生時代がよみがえる。 あ~~、確か私は受け持った妊婦さんが朝から陣痛が来ていて。 全然生まれなくて、ひたすら腰をさすったり肛門を押さえたり(あの時は何故押さえるのか実感わかなかったけど)してたんだ。 結局、生まれないから居残り実習になって、それでも生まれないから私は帰らされたんだ。 それにしても、無心で看護したわ~~~、なんて思い浮かべて。(笑) 「あ、私でよければ・・・」とオッケ-した。 恩返ししないとね。 そして、実習生さんたちが入ってきた。 男の子一人、女の子二人。 本当にキビシイ陣痛中だったけど、みなさん自己紹介をしてくれた。 私、ひきつってたかな? そのうちの一人が「私、来年同じ病院で働かせてもらう実習生です、宜しくお願いします!」と。 陣痛ながら私は吹き出した。 え~~~、同じ職場で来年働く子に修羅場を見られるのね~~~。(涙) もう、これは秘守義務を守ってよ~~と祈らんばかりでした。 途中で男の子の実習生は居なかったけど(私の出産見て具合悪くなったのかも☆)、二人の女の子は一生懸命体をさすったりしてくれた。 朝の8時半に陣痛室に入り、16時くらいに分娩室に入って。 お茶を飲ませてくれたり、手を握ってくれたり。 すごく感謝したい。 いざ生まれる、というときになって陣痛は弱まった。 微弱陣痛ってヤツですね。 何が原因かというと、私が「椎間板ヘルニア」の既往歴があることによってうまくいきめなくなったから。 分娩台にあがってから、普通の体位をとれず、横にしていきんだりいろいろ助産師さんが工夫してくれた。 でも突如現われた腰痛。(妊娠中はなんとか大丈夫だったのに・・・) 「私、根性ないですよね。ごめんなさい!!」なんて叫びながら。 ↑けっこうよけいな発言?! 酸素もしてもらってさらに自分で凹んだ。 「赤ちゃん、心音小さくなってませんか?」そんなことを聞くよけいな私。 聞くより、いきめって感じだったかも!! 17時すぎた時計も目に入った。 「実習生さん、居残りになっちゃうんじゃない???」 思わず出た言葉・・・。 実習教官の助産師さんが「お母さん、大丈夫よ~。そんなこと心配しないで」と笑ってくれた。←やっぱりよけいな私!! やはり腰の痛みがとんでもなくなって、発露してから全然進まない。 「オペ室連絡して」なんて言葉も聞こえた。 ヤバイ!ここまで来て帝切かよ~~~~!! 「ご主人呼びますか?その方が力出るかも!」なんて看護師さんに言われたけど、「あ~~、絶対呼んじゃだめ~~~。無理です~~~」と私は叫んでた。(笑) これは私達夫婦で決めたことだからね♪ ま~、そんな焦りで一気にいきむことができた。 そして、体格の良い看護師さんや先生がお腹に乗って押してくれた。 かなりお腹は揺すられた。 もう何でもいいから、出してくれ~と思い、一番恐怖だった「会陰切開」も怖いと思わなくなっていた。 パツンっという感じで会陰が切られたのかな? そして、ドワ~~~~っという感じにニャニャが誕生した。 でも声が聞こえない。 あれ?? 「今泣くから待ってね。」助産師さんは言った。 「オギャ~~~」 あ、ほんとだ。でもなんですぐ泣かないの? へその緒からまってたのかな・・・? 疑問に思った。 「お母さんのお腹をかなり揺すったから、羊水にごらせてしまったの。それで赤ちゃんが泣いた拍子に飲んでしまって感染したりしたら困るでしょ。」と助産師さんが言った。 そうなのか・・・。 ちょっと焦った。 性別はやはり検診でのエコ-でわかっていたから、誰も「女の子ですよ~」なんて言わなかった(笑) ドラマとは違うわね。 あとは後産。 胎盤を出してもらって、計測。 会陰切開部分を先生が縫っていた。 その間、先生はいろいろ話をしてくれた。 「精神科にお勤めなんですね?僕は父が精神科医なんですよ~、だから興味はあるんですよね」なんて。 それこそ、アドレナリン放出で覚えていないけど、私はいろいろ返答していたと思う。 そのおかげか、縫合は痛くなかった。 その間にニャニャは分娩室外にいたナオッチと母(父は仕事で間に合わず)・義父・義母のもとへ。 ナオッチに抱かれて、「じ~~~っ」と顔を眺めたらしい! 3000グラム超えると目をしっかり開けてると聞いたけど、本当だった。 ニャニャは3345グラム、51.5センチ。 けっこうビッグでした。 私のところにニャニャはようやく連れてこられ、初乳。 出なかったけど、じ~~~~っと私の顔を見ていた。 初めまして。 なんとも言えない不思議な気持ちだった。 赤ちゃんっておサルさんみたい、って思っていたけど・・・。 ニャニャは宇宙人?って感じ。←ゴメン! 赤くないんだもん。 でも目がデカイ。 パパ似? そして、またニャニャは新生児室へ。 私はしばし休憩。 喉が渇いた。 日勤と準夜勤交代の時期に出産だったからかなりの人数いた看護師さんたちも、帰ったらしく。 私一人。 様子を見に来た助産師さんに「すみません、うちの家族その辺にいますか?」と聞いたら呼んでくれた。 みんな新生児室前にいたようで・・・。 (後からビデオを見ると、みんなニャニャのところで興奮してたみたいね。9 母が「ごめ~~~ん、入っちゃダメなのかと思って~」とナオッチを連れてきた。 「お茶がぬるくて・・・。冷たいの飲みたい・・・・」とお願いした。 その時飲んだ水分、おいしかった~~~~。 もっと早く、冷たいの飲みたいと言ってたらうまくいきめたんじゃないかな?なんて思ってみたりもして。 2時間休んで、病室へ戻った。 あ~~~、今日から本当にお母さんなんだ、私。 ジャンル別一覧
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